こんにちは、ナカシン(@nakashin2018)です。
今日はマレーシア、クアラルンプールの中心地から気軽に行ける日帰り観光地として有名なバトゥ洞窟(バトゥケイブ)を紹介したいと思います。
バトゥ洞窟とは石灰岩の巨大な鍾乳洞に建てられたヒンズー教の寺院。
272段の階段を上ると岩山の洞窟内に寺院があり、祭壇で信者が参拝していたり展示物の彫刻や壁画をバックに観光客が記念撮影をしています。
クアラルンプールの魅力といえばモダンとレトロが融合している街並みですよね?
ペトロナスツインタワーなどの高層ビルが立ち並ぶ一方、イスラム教のモスク・中国やインドの寺院・英国統治時代のムガール様式の建築物などが混在しています。
近年の改修工事によって、洞窟までの階段や寺院がカラフルに塗り替えられ、インスタ映えするスポットに変貌を遂げたので、今回行ってみることにしました。
行き方はタクシー・Grab・電車と3つの方法があって、一番安いのが電車。
そこで、この記事ではKLセントラル駅からKTMコミューターという電車に乗って行く方法と観光当日の様子をまとめたいと思います。
Contents
バトゥ洞窟(バトゥケイブ)の基本情報
まずは、バトゥ洞窟(バトゥケイブ)の基本情報を確認しておきましょう。
住所 | Gombak, 68100 Batu Caves, Selangor, Malaysia |
電話番号 | +60-3-6189-6284 |
アクセス方法 | KTMコミューターのバトゥケイブ駅から徒歩5分 |
営業時間 | 6:00~21:00 |
休業日 | なし |
入場料 | 無料(ダーク・ケイブはRM15) |
場所の確認
バトゥ洞窟はクアラルンプールから北に10kmのセランゴール州にあります。
セランゴール州というのは日本に例えるなら「県」に相当し、州の中にクアラルンプールがある感じなのですが、特別行政区のためKLは州内には含まれません。
KL市内からバトゥ洞窟までは、電車でも車でも片道30分程度と近い場所にあります。
移動時間を含めて3、4時間もあれば十分に観光できますので、クアラルンプールの市内だけでなくちょっと郊外を見てみたい人におすすめなのです。
営業時間・休業日・入場料
バトゥ洞窟の営業時間は朝の6時から夜の9時まで。
基本的に旅行者は早朝や夜遅い時間帯に行かないと思いますし、休業日はなく入場料も無料なので、これらの点からも観光しやすいスポットです。
ダークケイブの中へ入るには洞窟内の暗闇や動植物の見学ができる「洞窟探検ツアー(所要時間約30分)」に参加する必要があるので興味のある人はチェックしてください。
バトゥ洞窟 電車での行き方
次はバトゥ洞窟まで電車で行く方法について説明していきます。
行き方は簡単で、KLセントラル駅からKTMコミューター、スレンバン線の電車に乗って終点のバトゥケイブ駅まで行き、そこから徒歩5分の距離です。
KLセントラル駅からバトゥケイブ駅までは1本で乗り換えの必要はありません。
料金は往復でRM5.2(約160円)と笑っちゃうぐらい安く、洞窟の入場料は無料なのでお金をほとんど使わずに観光できるのが最大のメリット。
KLセントラル駅から乗車
KLセントラル駅に着いたら出発&到着フロアにあるKTMコミューターのチケット販売窓口、または右の自動券売機で乗車券(トークン)を買いましょう。
クアラルンプールで電車に乗る方法については、別の記事で詳しく書いていますので参考にして下さい。

乗車券を買ったら、KTMコミューターの改札から入ります。
KLセントラル駅のプラットフォーム5番で電車の到着を待ちます。
ホームには行き先案内表示がありますし、バトゥ洞窟へ向かう観光客は他にも沢山いるのでついて行けば迷うことはないと思います。
バトゥ洞窟へ行くKTMコミューターの電車は30分~1時間に1本の間隔で運行されています。少し不便なので、公式サイトで時刻表を確認してから向かう方が良いと思います。
電車の内部はこのようにきれいで清潔。
終点のバトゥケイブ駅まで10kmほどの距離ですが、走行スピードがゆっくりで途中の駅に停車する時間も長いため、郊外の景色を楽しめます。
バトゥケイブ駅に到着
約30分でバトゥケイブ駅に到着しました。
トイレ(有料 RM0.3)は駅で済ませておきましょう。水もRM1で買えます。
マレーシアの尋常ではない暑さの中、272段の階段を上る必要があるため脱水症状にならないよう水分補給が必要です。
改札を出て階段を下りたら、まっすぐに進んで右へ。
この道を抜けると駅の外に出ます。
バトゥ洞窟を観光したときの様子
バトゥケイブ駅から歩いて洞窟方面に向かうと、写真中央の建物から外へ出ます。
で、建物を出てそのまま直進するとバトゥ洞窟の方角ですが、振り返るとカラフルなインド系の建物と巨大な彫刻が目に入るので、ついでに見ておきましょう。
ラマヤナ洞窟(ラマヤナケイブ)
この大きな像はインド神話に出てくる猿の神様、ハヌマーン像でその奥にはラマヤナ洞窟(ラマヤナケイブ)というバトゥとは別の洞窟があります。
洞窟の中は多くの壁画と彫刻で飾られ、ヒンドゥー教の聖典の一つでもある「ラーマーヤナ」の叙事詩が再現されているとのこと。
右のゲートから中に入れますが、ここは入場料RM5が必要です。
私は中に入らず、外から写真を1枚だけ撮ってラマヤナ洞窟を後にしました。
なので、洞窟内部の様子についてはわかりませんが、入口付近には馬車とそれを引く馬、そしてヒンズー教の神様ビシュヌ神の像が立っています。
興味のある人はバトゥ洞窟を観光する前か後に寄ってみてはどうでしょうか?
バトゥ洞窟階段の入口へ
ラマヤナ洞窟を外から撮影してから再び戻って、駅前通りを進んで行きます。
途中左手にはヒンズー寺院があって、インド系の人が次々と中へ入って行きます。
庭園沿いの建物もカラフル!!
土産物屋の建物が見えてくると、段々にぎやかな雰囲気になっていきます。
ガイドブックに載っている階段前の広場、エントランスに到着しました。
272段の階段を上って洞窟へ
さあ、それでは272段の階段を上って洞窟を目指しましょう。
ヒンズー教の聖地なので、短いスカートのような露出が多い服装で入場するとスタッフに呼ばれて、布をレンタルして巻くように指示されます。
階段は急で幅が狭いため、運動不足の人には重労働です。
暑さも半端じゃないので、途中で休憩しながら上るのがポイント。
階段の両サイドには野生の猿がたくさんいるので注意してください。
ペットボトルなど荷物を手で持っていたり、肩にバッグをかけていると猿は食べ物が入ってると思い、ひったくってきますよ。
上の方まで来ると、景色が良くなってきます。
ようやく頂上が見えてきました。この辺まで来ると、みんなかなりバテバテ!!
写真右側に見える階段が「ダーク・ケイブ」への入口です。
ガイド付きの洞窟ツアーでしか中に入ることができないため、私が行ったときは門が閉まっていました。
洞窟の内部はどうなっているのか?
さて、ようやく272段の階段を上りきったので、洞窟の中に入って行きます。
最初入ってすぐの所に、「Sri Idumban Temple」と言う小さな寺?がありました。
内部は自然な洞窟のままではなく、地面は舗装され階段・手すり・ベンチもあって完全に観光地となっていました。
売店の商品をどうやって上まで運ぶのか、気になりますね。
階段を下りると、広い空間が広がっていて左側にヒンズー寺院の「Sri Velayuthar Temple」があります。
きれいな寺院なのでまだ新しいのかも知れません。
ここから先は有料みたいなので引き返しました。
リニューアル後のカラフルなバトゥ洞窟を宣伝する看板。
寺院の右側の奥を見ると、さらに階段がありましたので行ってみることに。
孔雀の彫刻!!
頑張って階段を上ります。
階段の上から入口を撮影した写真を見ると、改めてその広さを実感しました。
バトゥ洞窟の一番奥にある寺院です。
光が差し込んでいたので空を見上げると、まるで穴が開いてるようで神秘的!!
周囲にはヒンズー教の神様の彫刻が展示されています。
芸術には疎いのですが、珍しくて貴重なのは何となくわかる。
洞窟内の見学を無事に終えたら、272段の階段を下りて帰路に着きます。
行きの上りに比べれば、帰りの下りは楽ですが階段が急で幅が狭いことに変わりはないので、滑って落ちないよう一歩ずつ慎重に下りて行きましょう。
あとは、バトゥケイブ駅から再び電車に乗ってクアラルンプールに戻って終了です。
バトゥ洞窟(バトゥケイブ)の行き方は?クアラルンプールから電車で観光してきた:最後に
以上、バトゥ洞窟の行き方とクアラルンプール市内から電車で観光してきたときの体験を紹介させて頂きました。
行き方についてはKLセントラルからKTMコミューターで行く方法が簡単で安いです。
バトゥケイブ駅は終着駅ですし、電車で行く観光客が多いので切符さえ購入できれば行き先に迷うこともないと思います。
一番の問題は洞窟まで続く272段の階段ではないでしょうか?
想像していたよりも急で、長さもありマレーシアの昼間の暑さを考えると若い人でもかなりしんどいと思います。
個人的に年配の人や運動嫌いな人にはあまりおすすめしません。
でも、階段を上りきると達成感を得られますし頂上から見るクアラルンプール市内の景色や、洞窟内の神秘的な空間を体験すれば来てよかったと思えるハズです!!
3、4時間で気軽に行ける観光スポットなので、ぜひ行ってみて下さい。