こんにちは、ナカシン(@nakashin2018)です。
iPhone8にモバイルSuicaを導入し関西の京阪電車と近所のお店で使ってみましたので、今日はSuicaの設定方法と体験談を書いていこうと思います。
初めて樟葉駅の改札にiPhoneをかざして通ったときは感動しました。
関西在住の人間からすると、本当はICOCAやPITAPAを利用したいところなんですけど、モバイルSuicaの便利さを実感するともう戻れません。
今後、ICOCAのカードを使う機会が減ることは間違いないでしょう。
Contents
なぜ、関西でICOCAよりSuicaを使うべきなのか?
関西在住の人はICOCA、関東在住の人はSuicaを使っているケースが多いと思います。
2013年3月に交通系ICカードの全国相互利用サービスが始まってからは、関西でSuica、関東でICOCAを使うことも可能になり利便性が増しました。
実際に私もSMART ICOCAを5年以上愛用していて、電車、バスの運賃からコンビニや飲食店で代金の支払いに使っています。
「じゃあ、ICOCAのままでいいのではないか?」と思われるかもしれませんが、Suicaには他の交通系ICカードには搭載されていないさらに便利な機能があるのです。
では、関西に居住している人がSuicaを持つメリットを簡単に説明しておきましょう。
Suicaのみモバイル対応している
まず、交通系ICカードの中でSuicaだけがモバイル対応しているということ。
iPhone7以降の機種を持っていれば、Apple PayでこのモバイルSuicaを利用できるので、プラスチックのカードを持つ必要がありません。
スマホをかざすだけで改札を通ったり、コンビニで電子マネー決済ができたりします。
交通系ICカード以外にも電子マネーはたくさんあって、nanaco、楽天Edy、WAON、iDなどカードを複数枚財布に入れて持ち歩いてる人もいるのではないでしょうか?
クレジットカードやポイントカードなども含めると、カードの管理だけで大変。
モバイルSuicaを導入することで、カード枚数を減らしお金の管理を明確にすることができるのは大きなメリットです。
Suicaはアプリからチャージができる
2つ目のメリットは、Suicaはスマホのアプリからオンライン経由でカードにチャージする機能が備わっていることです。
SMART ICOCAのチャージ方法と比べて見ましょう。
SMART ICOCAもSuica同様、現金とクレジットカードでチャージできる点は同じですが、オンライン対応されておらず券売機かお店でしなければなりません。
また、クイックチャージ(クレジットカード引き落としでチャージする方法)ができるのはJR西日本エリアに設置されている駅の券売機のみ。
私鉄各駅の券売機やコンビニでは現金でしかチャージできないのが現状です。
残高が少なくなると、このようにJRの券売機にカードを置いてチャージします。
そのため、私鉄の京阪沿線に住んでいる私は梅田に行く時、JR環状線を意図的に使って、京橋駅や大阪駅でクイックチャージするようにしていました。
ICOCAもクレカ引き落としでポイントが貯まるのは有難いですが、定期的にJRの券売機でチャージする必要がある仕組みはちょっと面倒。
したがって、この2点でSuicaはICOCAを含む他の交通系ICカードよりも優れているのです。
- モバイル版に対応している
- 専用アプリからいつでもどこでもチャージできる
iPhoneにSuicaを設定する方法
では、関西でもSuicaを利用する方が便利だと理解して頂いたと思いますので、iPhone8にSuicaのアプリをダウンロードして設定しましょう。
モバイルSuicaに対応しているのは、iPhone7以降の機種のみです。
iPhone6や6PlusでもApple Payに対応してはいますが、モバイルSuicaを利用することができません。必ずiPhone7以降の機種を用意するようにして下さい。
iPhone用のSuica専用アプリをダウンロード
iPhoneでSuicaを利用するためには、iPhone用のSuica専用アプリが必要です。
iPhoneでApp Storeにアクセスして、「Suica」と検索すると無料のアプリが見つかりますのでダウンロードしましょう。
Suicaカードを新規発行する
Suicaアプリのダウンロードができたら、タップして起動してください。
関西在住だとSuicaカードを持っていない人がほとんどだと思いますので、「Suica発行」から新規登録していきます。
- Suica発行をタップしてアプリから発行を選ぶ
- 会員登録とクレジットカード情報入力
- チャージをする
Suicaカードの発行は簡単で、ユーザーの氏名、生年月日、性別などの基本情報と支払いに使うクレジットカードを登録し、最後にチャージするだけです。
身分証明書を送ったり、発行に時間がかかることはありません。
登録できるクレジットカードも「JCB」「VISA」「Mastercard」「アメリカンエキスプレス」「グイナースクラブ」とほとんどが可能!!

Suicaの発行とチャージが無事に完了し使える状態になりました。
発行手続きが完了すると自動的にエクスプレスカード設定されました。
エクスプレスカード設定されるとTouch ID(指紋認証)を使わずにiPhoneをかざすだけでSuicaを利用することができます。
iPhone以外のスマホや携帯電話でモバイルSuicaを利用する場合、基本的に年会費1,030円(税込)がかかりますが、iPhone版のモバイルSuicaは年会費が一切発生しません。
Suicaチャージのベストなクレジットカードは?
次は、モバイルSuicaにチャージするクレジットカードの話をしておきます。
どのブランドのクレジットカードでも登録可能ですが、どうせならポイント還元で得できるカードでチャージしたいと思いませんか?
最も高還元率のカードはJR東日本グループが発行するビューカード系です。
その中でも、関西在住の人が作るならビックカメラSuicaカードがおすすめ!!
ビックカメラは大阪のなんばやJR京都駅前に店舗がありますので、JR東日本発行のカードとはいえ、関西でも使える機会があります。
また、ビックカメラで商品を購入するときに、チャージしたSuicaで支払うと合計ポイント還元率が11.5%までアップする特典も。
貯まったJREポイントが使える店舗は西日本だと限定されますが、Suicaに交換してApple Payの決済に使えば無駄になりません。
これがもし他社のクレジットカードでモバイルSuicaにチャージしたとすれば、カードによってはポイントがつかなかったり、上限が設定されたりするのです。
例えば、みんな持ってる楽天カードでチャージしてもポイントは還元されません。
なので、1.5%分のポイントが付与させるビッグカメラSuicaカードが最強なのです。
ビューカード系を使えば、Suicaの残高が少なくなると改札口で自動的にチャージされるオートチャージ機能が使えるメリットもあるのです。(JR東日本エリア限定)
- ビックカメラSuicaカードでチャージすると還元率1.5%
- ビックカメラでチャージしたSuicaで支払うとポイント11.5%
- 貯まったJREポイントはSuicaに交換可能
- 年1回の利用で年会費無料
関西在住でもモバイルSuicaの便利さを体験
さて、想像していたよりもあっさりとモバイルSuicaの発行が完了しましたので、早速試しに使えるか実験してみました。
ライフォートくずは店でモバイルSuicaデビュー
まずは、うちの近所にあるドラッグストア、ライフォートくずは店を覗いてみました。

さすが全国チェーンのドラッグストアだけあって、ICOCA、Edy、nanaco、iD、PayPayと様々なキャッシュレス決済に対応しています。
Suicaも使えるということなので、モバイルSuicaで支払ってみました。
店員さんに「Suicaで払います」と伝えれば機械を設定してくれますので、あとはiPhoneを赤枠の部分にかざすだけ支払いができます。

無事に決済が完了したら、スマホの画面にこのような通知が来ました。
モバイルSuicaで支払う場合、エクスプレスカードに設定しておくとTouch ID(指紋認証)をする必要がありません。
iPhoneがスリープの状態でも、機械にかざすだけで決済できるのでまさに秒速です。
一方、同じApple PayでもSuicaではなく、QUICKPayやiDで支払うと、指紋認証をする手間が必要ってことが分かりました。
指紋認証がスムーズに認識しなければ、パスコードを入力する羽目になって余計に時間がかかりそうなので、個人的にiDとQUICKayはあまり使わないかも・・・。
モバイルSuicaにアプリから楽々チャージ
ライフォートくずは店でモバイルSuicaデビューして、関西の店舗でも問題なく使えることがわかったので、今度はアプリからチャージしてみました。
やり方はカード発行時にチャージした方法と全く同じで、Suicaアプリを起動して「入金」をタップし入金額を決めてから支払い方法を選ぶだけ。
残高4,412円に1,000円チャージしましたので、5,412円に増えました。
京阪樟葉駅から祇園四条駅まで往復乗車
次はいよいよモバイルSuicaで電車に乗ってみることにしました。
海外の友人から頼まれていた買物代行の商品を受取りに、京都へ行く用事がありましたので樟葉駅から祇園四条駅まで乗車します。
京阪電車の改札機はこんな感じです。
「PiTaPaとICOCAが使えます」と表示されていますが、モバイルSuicaも何の問題もなく認識されてゲートを通過できました。
改札を通過すると「交通機関で移動中」の通知が出て残高も表示されます。
プラスチックのICカードとは違い、アプリ上でいつでもどこでも電子マネーの利用履歴と残高確認ができるのは便利ですね。
京阪バスはモバイルSuica未対応
京阪バスでもモバイルSuicaで支払いができるか試してみました。
男山団地に住んでいたときは、樟葉駅までよくバスを使っていましたが駅の近くに引っ越してからはバスに乗ることは滅多にありません。
今回、Suica利用可能かを実験するため久しぶりの乗車です。
結論から言うと、残念ながら京阪バスではSuicaが使えませんでした。
バス乗車時、ICカードリーダーにモバイルSuicaをかざすと電車の改札を通るときと同様に「ピッ」という音がしたので行けると思ったのです。
しかし、iPhoneのスクリーンを見ると「今回のご利用に支払いは発生しませんでした。」と表示されました。
降車時のICカードリーダーにもモバイルSuicaをかざしてみましたが、エラー!!
運転手さんにも口頭で確認したところ、ICOCAとPiTaPaには対応しているけど、Suicaは対応してないとのこと。
念のため京阪バスのホームページで、どのICカードが使えるのか調べてみたのです。
あれっ?利用できるICカードの一覧に、Suicaが含まれていますよね?
なぜ使えなかったのか、京阪バスの営業所に電話で確認してみます。
すると「Suicaカードでは支払いができますけど、モバイル版では支払いできないと思います。」と丁寧に教えて頂きました。
調べてみると2016年4月1日から、下記の関西バス16社が交通系ICカードの全国相互利用サービスを新たに開始したようです。
これにより、京阪バスでも「Suica」「PASMO」が使えるようになりました。
大阪空港交通、京阪バス、京阪京都交通、京都京阪バス、江若交通、神姫バス、神姫グリーンバス、ウエスト神姫、神姫ゾーンバス、奈良交通、エヌシーバス、阪急バス、阪急田園バス、神鉄バス、阪神バス、尼崎交通事業振興
でも、モバイルSuicaが使えるかどうかの記載はありません。
京阪バスでモバイルSuicaが使えないということは、他の15社でも同じでカード版のSuicaのみ対応でモバイルは未対応なのでしょう。
モバイルSuicaを関西の京阪沿線で使ったらICOCAが不要になった:まとめ
以上、関西の京阪沿線でモバイルSuicaを実際に使用した体験記とiPhoneでの設定や使い方、ICOCAと比較した際のメリットをまとめました。
もう一度、Suicaの方がICOCAより優れている点をおさらいしておきましょう。
- Suicaのみモバイル版が使える。
- Suicaは専用アプリから簡単にチャージできる。
やはりこの2点に尽きると思います。
ポイント還元率やその他の特典を目当てに作るなら、関東の人はSuica、関西の人はICOCAにするのがベストかも知れません。
しかし、使い勝手の良さを重視するなら現状はモバイルSuica一択でしょうね
プラスチックのカードを持たずに電車に乗れてショッピングができ、チャージもアプリで完了するので、関西在住でもICOCAを使うメリットがほぼなくなります。
ICOCAが絶対必要なのはバスに乗る時ぐらいでしょうか?
ビックカメラSuicaカードでチェージすればポイント1.5%と還元率も申し分ありません。
ICOCAが使える店は、ほとんどSuicaも使えるためiPhone8以降の機種をお持ちであれば、利用するべきだと実際に使って思いました。